東海自然歩道ルートガイド
2008.11.11 精進湖民宿村〜鳴沢氷穴〜五湖台〜富士吉田
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静岡・山梨県境〜本栖湖〜精進湖民宿村 富士吉田〜忍野八海〜平野
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前回の歩行から1週間。
連休ができたので続きを歩くわけだが、富士宮から出発点の精進湖民宿村までのバスは10:35までない。
これでは遅すぎるので、2時間前のバスに乗って、白糸の滝を見学することに。

今回は初日に富士吉田まで。2日目には山中湖畔の平野までを歩きたい。
ただ今日は歩き始めが遅いだけに、富士吉田到着は日が暮れるだろうな…










朝の富士宮駅に降り立つ

白糸の滝行きバスに乗る
白糸の滝を見物(詳しくはコチラ
















白糸の滝入口バス停から、富士急ハイランド行きのバスに乗る

精進湖入口バス停で下車

精進湖民宿村の脇から樹海に入る
















富士山原始林の看板

火山岩が埋れている

富士山の精進口登山道を横切る
















青木ヶ原樹海の中をゆく
青木ヶ原樹海

青木ヶ原(あおきがはら)は、富士山の北西に位置し、山梨県富士河口湖町、鳴沢村にまたがって広がる原野。
原野というよりも、森であることから青木ヶ原樹海(あおきがはらじゅかい)・富士の樹海とも呼ばれ、 一説に因れば山頂から眺めると木々が風に靡く様子が海原でうねる波のように見えることから 「樹海」と名付けられたとも言われる。 樹海の歴史は約1200年とまだ浅く、若い森である。
富士箱根伊豆国立公園に属し、文化庁では富士山原始林という名称で、国の天然記念物に指定している。
標高は920m-1300m付近。面積はおよそ30平方キロメートルで、これは山手線に囲まれた面積に匹敵する。
貞観6年(864年)に富士山の寄生火山の長尾山が噴火し、 流れ出した溶岩台地の上に広範囲にわたって形成されており、 植生はツガやヒノキを中心にハリモミ、ヒメコマツ、アカマツなどの針葉樹や ミズナラなどの広葉樹の混合林が原始林を成している。 植物の垂直分布では落葉広葉樹が発達する山地帯にあたるが、 水分や養分の少ない土壌であることから針葉樹が発達している。
近くにキャンプ場や公園があり、青木ヶ原を通り抜けられる遊歩道も整備されており、 森林浴には最適なところである。 青木ヶ原と湖と富士山からなる景観も美しい。 東京圏から容易に行けることもあり、人気の高い観光地である。
反面、樹木が多く深い森であるため、すこし道を外れると元の場所に戻ることが難しい。 道を外れた場所の地面はむき出しの溶岩で出来ているために、大小さまざまの凹凸があるので、 足をとられるなどして怪我をする可能性がある。
方位磁針が使えないというのは俗説である。 溶岩の上にできたので地中に磁鉄鉱を多く含み、方位磁針に1・2度程度の若干の狂いは生じるが、 俗に言われているように「方位が分からなくなる」ほど大きく狂うものではない (方位磁針は、人が立った状態で正しく胸の位置に持っていき使用すること)。 また、派生形として「樹海の中ではデジタル時計の表示が狂う」 「車の計器や放送機器に異常が発生する」等とも言われているが、 科学的な根拠に乏しく、まったくのデマである。 実際に陸上自衛隊は地図とコンパスで樹海を踏破する訓練を行っている。
Wikipedia: 青木ヶ原より抜粋)










「樹海」と聞くからには、ジブリのアニメ映画「もののけ姫」の舞台のように、 もっと神秘的なものを想像していたが、実際には国道139号線が近くを通り、 そこを走る車の音ですっかりムードは興冷めであった^^








樹海には面白い木がたくさんあった

風穴入口にあった看板
















富岳風穴のあたりを行く




















樹海は自殺の名所。
思いとどまるように書かれた看板が辺りに立っていた
















鳴沢氷穴入り口に到着

氷穴内の温度は0℃。
冷えるぅ〜!

せっかくなので、氷穴に入ってみることにしよう


鳴沢氷穴

鳴沢氷穴は、864年の長尾山の噴火の際、寄生火山の間を溶岩が流れ徐々に冷え固まる際に、 内部の高熱なガス体や溶岩が噴出して残留した空洞により創造された。 内部は非常に低温であり年間の平均は3度程度である。
地下21メートルの木の池では氷柱や、玄武岩質溶岩群を見ることができる。 竪穴環状形の形状になっている。
氷穴内には、氷の貯蔵庫がある。
この貯蔵庫はかつて、江戸時代には献上するための物品として、 また大正時代には冷蔵庫の氷として、など様々な用途で使われていた。 現在は用途が無いため、毎年冬に四角い氷を作り再現している。
1929年に旧文部省により天然記念物に指定。
(Wikipedia: 鳴沢氷穴より抜粋)

<氷穴の江ノ島伝説>
氷穴内部には、地獄穴があり(地獄といっても天国地獄の地獄ではなく、水が吸い込まれる穴のことです) どこまで続いているのかわからない為、伝説によると相模湾にある江ノ島の洞窟に抜けられると伝えられています。
また、江ノ島にある洞窟では富士の麓の洞窟に続いていると云われています。
青木ヶ原樹海の洞窟 富岳風穴と鳴沢氷穴:江ノ島伝説より)























氷穴の洞内をめぐった。
結構傾斜はきつく、天井が低いところもあった。
頭をぶつけないように注意!
大正時代の氷の貯蔵庫が再現されていた他、実際氷の中を通る所もあった。
体感温度はやっぱり寒い!










洞内に入って行く観光客

氷穴の歴史と洞内案内の看板
















氷穴を後に足和田山に向かう

借金で自殺しようとする人に相談を持ちかける看板

国道139号線の下をくぐる
















国道139号線をくぐってすぐに右折

少し国道の脇を進み今度は左折

登りに入る
















奥に紅葉台が見える

ゆるやかな登り

紅葉台に着く














 (↑)紅葉台から見る富士山

(←) 紅葉台の標識

その名の通りの紅葉














(↑)まだまだ道は続く

急な登りを行く(→)

紅葉台の展望台が見えた



売店のおばちゃんに150円を払って屋上のパノラマ台に 登る








展望台は広い











西湖が見える

樹海の向こうに富士山が広がる。 絶景だ!
















樹海の景色

雲の向こうの富士山

パノラマ台から駐車場を見る。
ここへは、車で上がってこられる



本当に360度のパノラマが楽しめた。
このパノラマ台、有料だが、絶対に後悔しない。
特に紅葉の時はおすすめ。一番いい時期に見させてもらった。
登るべし。











老夫婦? が携帯電話でパチリ

パノラマ台を後に三湖台へ向かう
車止めを抜ける
















これが三湖台。とても大きな広場だ

三湖台から見る西湖

やっぱり綺麗な富士山
















三湖 台から五湖台へ。広い登山道で3つに道が分かれているところが多かった。
何度も3つの道が交差したり、合流したりまた離れながら進む。
この辺り(紅葉台〜五湖台)は、東海自然歩道が計画された後、最初に整備されたモデルコースである。
当時は富士山や富士五湖がもっと良く見えていて、定番のパノラマコースだったようだ
















林の中の広い道

五湖台への登りに差し掛かる

足和田山の頂上、五湖台に到着


足和田山

足和田山は富士山の三本足の一つと言われており (足柄山、足和田山、足高山で「富士の三足」)、 樹海の中に足和田山は島のように浮かんで存在している。 足和田山を中心に、富士山の反対側には御坂山塊が控えており周辺の把握をするにももってこいの山。
山頂の通称五湖台は、富士五湖の5つの湖が見渡せるために名づけられたそうだが、 今では高い木が生え、視界はそれほど効かない。
標高は1355m(山頂の五湖台)









五湖台の展望台

五湖台から見える河口湖

五湖台から下る
















天神峠方面の道を分岐

急な下りを降りる
















ゲートのある一本木の足和田山登山口

車道を左折
















若彦通りを行く。道標がない

県道714号線に出た



道標もなく道もわからず大嵐付近まで行ってしまう。
横道を戻って自然歩道の道標を発見。
山梨県、特にこの辺りの整備の悪さはモデルコースの近辺とは思えない。
トホホ。










国道139号線を一度横切る

ここで右の写真の道標を見て、本当に直進でいいのか考える。
「富士ビジターセンター」とでも書いておけば分かるのだが。
(後で確認すると直進で正解だった)
















安全策を取るために国道139号線に戻って歩くことに

国道139号線の長歩き。すっかり日も暮れた。
途中道沿いの中古ゲームショップ・ハードオフに寄って遊ぶ。
全然東海自然歩道歩きって感じじゃない

富士ビジターセンター(すでに閉まっていた)で東海自然歩道の本線に戻り、 富士急ハイランドのコースター群を見ながら東に進む
















「富士浅間神社」の道標に従い国道139号線を離れ、住宅地を進む

ライトアップされた富士浅間神社の拝殿
しめ縄がくくられた木


北口本宮富士浅間神社

全国にある浅間神社の一つ。
主祭神は木花開耶姫命、夫神の彦火瓊瓊杵命と父神の大山祇神を共に祀っている。
延暦7年(788年)、甲斐守紀豊庭が現在地に社殿を造営した。
元和元年(1615年)、谷村城主鳥居土佐守成次が現在の本殿を建立、貞享5年(1688年)に社殿が造修された。
一時荒廃していたが、享保年間になって、富士講の行者であった村上光清が私財をなげうって再興、 以後、富士信仰、特に富士講の参詣者を集めた。
拝殿の前の両脇には樹齢千年の「富士太郎杉」「富士夫婦檜」の名を持つ大きな御神木がある。
7月1日の富士開山祭(お山開き)と、8月26日・27日の鎮火大祭(吉田の火祭り)が有名
(Wikipedia: 北口本宮冨士浅間神社より抜粋)

















境内に東海自然歩道の案内板があった

境内に東海自然歩道の道標があった。
進んでいくと、ミニ動物園のそばの柵沿いに左折の道標があったが、以後道標がぷっつりと消えてしまう。
暗い中辺りを探しまわったが、道標を見つけることができなかった

それから3時間近く、富士吉田の周辺を歩き回ったり、サイゼリアで夕食を食べたりした。
写真は富士吉田の駅ビル
















富士吉田駅の近くにビジネスホテルを見つけ、安かったので泊まった。
ここしばらくネットカフェ泊まりが多かっただけにホテル泊まりは久しぶりだ(写真は翌朝)










交通
[精進湖民宿村、氷穴、紅葉台入口、一本木]
以下のバスがあり
1.新富士駅〜富士急ハイランド間の快速バス(時期によって本数は異なる)
2.富士吉田駅〜本栖湖・下部温泉口間の路線バス(1日3往復)
3.富士吉田駅〜風穴(1日3往復)・富士緑の休暇村(1日1往復)
(いずれも時刻はこちら

[富士吉田駅]
富士急行線の鉄道があり。およそ30分に1本
(ダイヤはこちら

ルートマップ( ALPS routeより)

今回のコース
(8:35 富士宮駅〜9:07 白糸の滝・音止めの滝を見物 11:04〜)11:32 精進湖入口バス停〜12:37 風穴入口の看板〜13:10 鳴沢氷穴見学 13:30〜14:10 紅葉台展望台 14:20〜14:28 三湖台 14:33〜15:10 五湖台〜15:41 一本木登山口〜16:27 勝山(国道139号線とクロス)〜17:00 ハードオフ河口湖店 17:30〜19:04 富士浅間神社 19:28(〜富士吉田[泊])

壁紙集(解像度1024×768:自由にダウンロードしていただけます)→ 壁紙集のページもご訪問ください
樹海の岩石 紅葉台の紅葉 樹海と富士山 富士山 河口湖

参考資料:
■青木ヶ原樹海の洞窟 富岳風穴と鳴沢氷穴
http://fujigoko.info/icecave/index.html
■富士五湖.TV:足和田山(五湖台)・紅葉台コース
http://www.fujigoko.tv/tdet.cgi?code=4766









<参考図書>


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